西鉄発所沢行きライオンズ

今、所沢市職員が熱い。

ライオンズの地域名 ふさわしいのは
『所沢』『埼玉』どっち?

「所沢」か「埼玉」か、それとも「西武」のままか−。プロ野球西武ライオンズは近年、地元重視の姿勢を鮮明にしており、球団名に地域名を付ける案が浮上している。がぜん盛り上がっているのが地元・所沢市民。「所沢ライオンズ」誕生を要望する動きが出る一方、「埼玉ライオンズ」説が流れると、市職員まで真偽を確かめるべく情報収集に走る騒ぎに。名称論争が過熱する中、太田秀和球団社長は「慎重に考えたい」と至って冷静だ。

東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20070131/lcl_____stm_____000.shtml

所沢市民にとっては大きな問題だと思う。特に今シーズンからライオンズのフランチャイズ球場である西武インボイスドームが、「グッドウィルドーム」と実に魅力が感じられないネーミングになってしまった以上、集客の意味からもより地域性を打ち出したネーミングになって欲しいというのは切実なものがあるのではないかと邪推する。
(それにしても『セブン&アイHD』がネーミングライツ候補に上がっていたはずなのだが……。よほどグッドウィルの提示額が良かったのか)

「埼玉」と「所沢」では、そりゃ「埼玉」の方に空間の広がりは感じられるのだが、個人的には「所沢ライオンズ」という名前でも充分にやっていけるのではないと思う。これまでも特に地域性を打ち出した事のない球団であるのだし、敢えて非常に限定された地域の名前を名乗る事で、地域への訴求ポイントを高めるというのは決して悪い選択ではないよなと思う。それでファンを辞めるという人が早々いるとも思えないし。

逆に空間的な広がりを重視しすぎて「関東ライオンズ」とか「多摩ライオンズ」とか名乗られる方が嫌だし、人気も縮小してしまうのではないかなと思う。なんか草野球チームみたいだ。

地域密着という言葉に過大評価は禁物だが、それでもそれは軽視すべきものではない。読売ジャイアンツがユニホームから「TOKYO」の文字を外した時に起きた騒動は、反面教師として長く語り継がれるべき事の一つだと思う。